現に救いは無いと知った時、私は『楽園』の存在を夢で知りました。
いいえ、もうそれは夢と呼ばれることは無い世界になるのです。
それは、夢などという人の頭蓋の中でしか生まれない世界ではないのです。
『あの方』が差し延べて下さった手を、私は迷わず取りました。
その時、私は『楽園』に立つことを赦された、聖なる使徒になったのです。
さぁ、現に別れを告げましょう。
遺す書置きに記します。
『愚かな愚者達に裁きを』
さぁ、<しあわせのくすり>を、聖杯に、零して………
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